そして未だに、原子炉の底をつらぬいて地下に潜り込んだ核燃料は、取り出せぬまま、というか近づけぬまま、になっています。
そのような状況の中で、今も毎日、新たに放射性物質が、放出され続けています。
◎福島第一原発からの放射性物質放出量
2017年12月〜2018年1月:約4億7100万ベクレル
2018年12月〜2019年1月:約9億3300万ベクレル
そこから放たれる放射線によって、近くにある分子の電位異常が起きます。
◎電位異常
通常、陽子と中性子のまわりを、マイナスに帯電した自由電子がグルグル回っています。
この自由電子が、放射線に打たれることで、どこかに飛んでいってしまいます。
そうやって調和状態が崩れた分子が、どんどん増えていきます。
打たれて電位が不安定になった分子が増える状態を「フリーラジカル状態」といいます。
そうなると、電子の奪い合いのような状況が起こります。
その過程で活性酸素が生まれます。
活性酸素は、「活性」という言葉が付いているので、「元気そう!」みたいなイメージも湧きますが、この活性酸素は、不安定だから活性しているのです。
活性酸素は、急速にまわりを酸化させていきます。
ここまでのこと、もっと詳しく書くこともできます。
でも、たぶん書くと、専門用語が増えて、読んでて頭がパンパンになってくるような気もするので、とりあえず、はしょります。
そしてまとめます。
・・・
放射性物質が体内に入り込む
⇩
電位の不安定な分子が増える
⇩
活性酸素が増える
⇩
酸化が促進される
ということです。
酸化は、疲れや老化、免疫力の低下を促します。
・・・
細胞も疲れます。
体内環境の酸化が促進されると、細胞膜が弱り、細胞内に放射性物質が入り込みやすくなります。
細胞内に入ってきた放射性物質が、細胞核に放射線を当てると、DNAが損傷します。
DNAは損傷してから修復をしようとします。
しかし、その修復がうまくいかないことがあります。
そのことを「DNAの異常再結合」といいます。
異常再結合を起こしたDNAが増えることで、エラーのある細胞が増えます。
その一部が悪性腫瘍の原因になります。
・・・
酸化が促進される
⇩
DNAが損傷しやすくなる
⇩
DNAの異常再結合が起こりやすくなる
・・・
放射性物質を体内に取り込まないことはとても大切。
そして同時に、体を酸化させないことはとても大切。
・・・
「カクテル効果」という言葉があります。
「放射性物質を吸ったり、食べたり、飲んだりしやすい環境にいる人は、精白した砂糖を摂ってはいけない」
という言葉を聞いたことがありませんか?
チェルノブイリでも、広島でも、長崎でも、医師からそのような指導があったという話を聞いたことがあります。
なぜ医師から聞く機会が多いのでしょう。
それは、レントゲン検査技師の中で、 X線照射のあとに白砂糖を取らないようにというお達しが、すでに行き渡っていたからだといいます。
でも、福島第一原発事故のあとはあまり聞きませんでした。
その理由はやはり「放射能は人体に影響があると言ってはならぬ」というお達しが行き渡っていたからではないでしょうか。
とても残念なことです。
国や企業が言わないなら、あらためて、放射線防護の基本を、自主的に学び直していきたいと思います。
・・・
カクテル効果とは、放射線と同じように身体の酸化を促すようなものを合わせて摂ると、それぞれの効果が掛け合わさっていくよ、ということです。
たとえば電磁波。
たとえばトランス脂肪酸。
抗生物質。
精製食品(ミネラルや食物繊維の含まれないもの)
ネオニコチノイド。
あとはストレスとか、自律神経の乱れも体内酸化を促します。
腸の冷えなどもそうですね。
これらを、セシウムやストロンチウムと合わせて食べないように、ということです。
・・・
書いていて「この調子で書いていたら何時間かかるんだろう」と思えてきたので、続きはまたにします。
以下はダイジェストです。
・・・
ではどうしよう?
1 放射性物質をとらない
1−1、測る
市民測定所で測ろう。
一度測定所にいくと、いろんな情報に出会える。
汚染の傾向、セシウムが移行しやすい食品の例など。
1−2、傾向を掴む
土地ごとの汚染の傾向。汚染は同心円状に広がっていない。
食品ごとの汚染の傾向。移行しやすさには大きな幅がある。
全国の市民測定所がつながって本を出している。
ちだいさんの「食べる?」という本がある。
1ー3、自分なりの基準値を持ち、その数値に疑問を持ち続ける。
誰だって、食べるならゼロベクレルがいいに決まっている。
しかし2000回以上の大気圏核実験などの影響で北半球のあらゆる食品は少なからず汚染されている。
その中で、自分なりの基準を持つこと。
各国政府の基準、防護団体、生協、研究者などによる基準。
正解はない。
自分なりに向き合って、基準を持ちながら、葛藤を続けることで「意識を持ち続ける」状態を維持できる。
意識を持ち続けることで、核戦争を終わらせ、原発を終わらせるという、根本的な解決に向かっていく力を保つことができるのではないかと思う。
2 出す
解毒、分解、排泄、代謝。
身体の力を落とさないように。高められるように。
五臓の働きを理解して、支える。
3 酸化を還元する
抗酸化ミネラル。
例:亜鉛
ナッツ、海藻、全粒穀物、みそ、醤油、自然塩にいる。
クエン酸 クエン酸サイクルを回すことで酸化を防ぐ。
アミノ酸 抗酸化酵素を身体が作ることを助ける
4 酵素の働きを助ける
酵素のことを理解しよう。
4ー1 酵素のこと
・体内酵素のこと
体内の細胞が毎日酵素をつくってる。
ライフスタイルによって、消化酵素多めとか、代謝酵素多めって感じで、どんな酵素を作るかを毎日決めている。
・消化酵素と代謝酵素
代謝酵素は消化以外の、あらゆる体内活動をしている。
酵素による化学反応が、生命活動の実態。
・酵素の働きやすい環境をつくること
よくねる 寝てる時に多くの酵素をつくる。
よくかむ 唾液酵素による消化。噛むことで分解が容易になる。
・酵素の働きを阻害しないこと
食べ過ぎない 消化酵素を使いすぎないこと
・酵素の働きを阻害するもの
トランス脂肪酸
抗生物質
精製食品
電磁波
ストレス
自律神経の乱れ
これらが活性酸素を増やすと、体内酵素の仕事が増える。
活性酸素の排泄の仕事が増えて、血をつくる、血をきれいにする、などの大事な仕事をする暇がなくなる。
4ー2 腸のこと
消化酵素を使いすぎないこと=腸の働きを助けること
・腸をあたためる
生姜湿布、蒟蒻湿布、梅醤番茶、みそ汁、足湯、腰湯、足裏マッサージ
・腸をやすませる
プチ断食、玄米甘酒
・腸に負担の少ない食事にする
一汁一菜
・食物繊維は腸内細菌の餌になる!
・事前消化を促す 漬物、みそ、醤油、甘酒
4ー4 体外酵素の助けを借りる
・腸内細菌の酵素
腸内細菌が助けてくれている。
彼らの餌のひとつは食物繊維。
腸内細菌が助けてくれている。
彼らの餌のひとつは食物繊維。
ミネラルが必要。
酵素はミネラルと組んで、働ける。
いいミネラルを摂る。
酵素はミネラルと組んで、働ける。
いいミネラルを摂る。
・食物の酵素
生野菜 大根おろし、自然薯、玉ねぎ、長ネギ、野草
発酵食 つけもの、みそ、しょうゆ
とりあえず、以上っすー。
これからどんどんブラッシュアップして、わかりやすくまとめていきたいと思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冨貴工房
冨貴書房
メールマガジン「冨貴電報」