2016年7月14日木曜日

7月5日選挙フェス@高田馬場 動画文字起こし

参院選の最中、大阪から東京に、三宅洋平候補の応援に駆けつけ、新宿、高田馬場、赤羽、東京駅でスピーチさせていただきました。

その中の、高田馬場でのスピーチを文字起こししていただき、さらに少しの修正を加えさせていただきました。

文字起こしをしてくれたARTEのみんな、ありがとう!

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選挙フェス <DAY14>
2016.07.05 
高田馬場BIG BOX前
GUEST SPEAKER : 冨田貴史 (冨貴工房) 

※冨田さんご本人によるリライト済み文章へ差し替えました。

冨田貴史 : こんにちは、高田馬場のみなさま。
大阪から来ています冨田貴史といいます。
よろしくお願いします。
今回、東京選挙区から、三宅洋平くんという友人が立候補することになって。
僕は大阪にいる人間ですが、1泊2日で駆けつけて参りました。
三宅洋平くんが3年前に全国比例で立候補した時にも、応援で一緒にいくつかの場所をまわったりもしてきました。
今回、東京から出るという事で、僕にとってはこれは”東京の出来事”ということではなくて、「自分たちと価値観を共にする人間をきちんと国会に送り出す」という意味で、彼を僕たちの代表だというふうに思っています。なので、この東京まで来ています。
今回はボランティアスタッフとして何が出来るかと思って来たのですが、ステージでも喋って欲しいということで、今ここに立っています。
僕は普段、大阪の中津という、戦後からできた古い商店街で「冨貴工房」という工房をやっています。
ここでは手作りで味噌を仕込んだり、草木染めで手作りで服を作ったり、ということをしています。
これを「なぜしているか?」というと、僕にとって大きかったのは2011年の原発事故です。
もともと僕は、「日本の全国、原発というものがどういう形で建っていったか?そして、その周辺でどういうその健康被害が出ているか?」ということを直接聞いていく中で、知らぬ間に一部の人達だけで決めた形で原発が増えていく事に、非常に疑問を感じて、いろんな活動をしてきました。
そして、2011年原発事故が起きたあとに政府は「ただちに影響はない」という事をふれまわっていましたけれど。
実際のところ政府は何もしてくれない、じゃあそのままにしておくのか?というようなことを自分なりに考えた時に、
一つは、体の免疫力を高めたり体に入って来た物を排出するような食べ物として、
広島長崎の原爆投下の後、またはチェルノブイリの原発事故の後に、日本から送られていた物資として、例えば梅干しがあったりとか、味噌があったりとか、ドクダミがあったりとか。
体の中の毒素を出す、その為に日本の伝統食というのがずいぶん使われてたんですね。
にもかかわらず、
自分にも福島県内含め”放射能から子どもを守りたい”っていうふうに思っている人達がたくさんいるのにもかかわらず、味噌の一つも送れないっていうのはなんなんだ?と。
つまり、結局政府にまかせて、そして政府が何もしてくれなかったから、自分たちはただそれに対して抗議をするか、ただ待ってるしかない。
そういう状況を僕たち自身が作ってきたんだってことに、目を覚まされて。
そして、とにかく自分たちで、
”大事な物は自分たちで作れるような社会にしたい”ということで、工房を始めました。
それから3年経ちましたけれども、ほんとにたくさんの人達が、
”自分の暮らしを自分たちで作っていきたい”という想いで、工房に集まってくれてます。
で、おそらく今の政治に対しても、
”どうにかしたい”って思ってる人は、投票にいってる人の数よりも多いんじゃないか?という手応えが、とても強くあるんですね。
その中で、今回三宅洋平くんがほんとに直前に、立候補を決めましたけれども。
そこで、ボランティアを募る、こういった形で現場を作るスタッフを募った時に、ほんとに全国からたくさんの人達が集まってきた。
やっぱり想いはちゃんとあるんだ、ということを僕はすごく感じています。
ここからは、その想いをどうやって現実にしていくか?ということを、誰かに頼むんじゃなくて。それこそ、洋平くんをただ送りだすんじゃなくて。
洋平くんという1人の代表者を作って、そして、僕たちが国会で起きている事に、もっともっと目を向け続けて。
そして「自分たちの声をどうやったら届けられるのか?」を学びながら実践したり、「意見が違う人達は、どうしてそういう考え方をしてるのか?」ってことをしっかり聞いていくような、そういう自分たちにとっての”政治”というものを、はじめていかなければいけない。
ほんとにその大きな節目が”今”なんだと思います。
さきほどお話がありましたけれども、ほんとに今大きな転換点だと思います。
僕は、2001年のアメリカで起きた9.11のテロの後に、
アメリカでどんどん言論の自由が失われていき、国家権力による、監視、統制、そういうものがどんどん進んでいく、そしてこの流れは間違いなく日本に流れてくる、ということを実感していました。
でもどこかで、
”誰かどうにかしてくれる人を応援する”みたいな考え方でいたんだ、と僕自身も感じています。
でもそんなことを続けていたら、いつのまにかほんとに今回、
”今回の選挙で”、改憲勢力というのが2/3をとってしまったら、その議論すら出来ない。
そういう状況が出来上がってしまいます。
でこれは「そんなこと起きるはずないよ」って、僕らの世代はちょっとどっかまだ感じているのかもしれないけど、
戦争を体験した人達に聞くと「ほんとにあの時と同じことが今起きてる」っていうふうに、青ざめた顔で言う人がほんとにたくさんいる。
でも、そういう人たちがどんどんもう80代、90代になって、なかなかその人達の声が届かない。特にインターネットなんてやってないですからね。
どこかで僕たちは、やっぱり平和ボケしてしまっているんだと思うんですよ。
だからこのタイミングで、まずその改憲を止めること。
そしてもう一つ、
自分たちがきちんとこれからその政治、国会に関わっていく窓口を増やしていくこと。
それをやっていくために、あと5日間、みんなでほんとにやれることをやっていきたい、というふうに思っています。
東京だけの話じゃないと思うんですね。
他の地域に、親戚や友達がいらっしゃったら、
ぜひ今の僕達の、それぞれ皆さんの持ってる、”想い”というのを全国に広げて頂きたいし、
洋平くんも、自分が当選するってことだけじゃないことをほんとに考えて動いている。
この選挙期間中に自分の身の回りでも、政治について、選挙について、話をしてくれる人もいますけれども、まだまだどこかで話しにくい空気があるのではないか。
意見が違って当然じゃないですか、
”意見が違ってもちゃんと話を聞き合える”
そういう状況も、作ってくためにもっともっと工夫がいるし、
そして「ぶっちゃけ、どうやって投票したらいいかわかんないんだよね」っていう人が”恥ずかしくて聞けない空気”作ってないだろうか?そういうことも本当に考えた方がいいし。
ほんとに、今の状況がわかりにくくなってるんだったら、わかりやすくするのも多分僕たちひとりひとり、政治を良くしようとおもえる人に、できることだと思いますし。
そういうこと、やれること、たくさんあると思うんですね。
そしてもう一つ、憲法についてですけども。
「何を変えたらいいのか、何を変えちゃいけないのか」
そういう議論ていうのは、これから時間をかけてやってった方がいいと僕は思います。
これは僕の個人的な意見ですので、皆さんそれぞれ意見を持たれたらいいと思うんですけども。
僕自身は憲法っていうのは、
国民からの国家に対する一つの歯止めであって。
多数派になったからといって少数派の人権というものを侵害してはいけない。
”これだけは侵害しないでくれ”という部分が、憲法に書かれている。
それを、国民のみんなが知らない間に変わってしまうということは、
僕は、その憲法というものそのものの存在意義というそのものが、根本から崩されようとしている状況だと思うんですね。
だから今回はとにかくまず食い止めて、
そして、そこから話し合いを始めていく時間をつくる。ということだと思います。
僕は、三宅洋平くんと初めて会ったのが2009年です。
その頃僕は、山口県の上関町というところに通っていました。
ご存知の方いますか?山口県上関町というところ、知ってる人。
はい。少ないですよね、遠いですもんねここから。
でも大事なことが今起きてるんです。
そこに新しい原発ができようとしてます。
しかもその原発を目の前に暮らしている、祝島という島に住む、300人の人たち。
そこの人たちは、ほとんどが反対をしている。
そりゃそうですね、目の前の海が潰される訳ですから。
でも町全体でいったら、賛成の方が多いんです。
いろんな事情で、建設などの方に仕事が入ってくる。
お金が沢山入ってくれば、老人ホームができる。
大きい病院ができるかもしれない。
その意見を、たった一つの町の中で決めている。
それはちょっと早すぎるんじゃないか。
その中で土砂を入れられる。埋め立てが始まる。
その時に僕は、シーカヤックを出して仲間たちと工事を止めることをしてました。
当時はまだFacebookもTwitterも、そんなに盛んじゃなかった状況ですけども、
なんとか全国に仲間を呼びかけて、
そして何とか食い止められるか、でもやられてしまうかもしれないっていう時に、3月11日の原発事故があって、何とか今止まってますけども、保留の状態です。
そういう場所、日本にも他にもあります。
天草でもそういう計画まだあるし、宮崎でもそういう計画が一つあります。
上関で、現場の住民の方が言ってました。
「自分たちだけでこれを止められるはずはない。だけれども1日、一ヶ月、一年、とにかく先延ばしに先延ばしにして、そしてその間にみんなで議論をする時間を作ろう。」
辺野古でも同じようなことを聞きました。
今回も同じだと思うんです。
とにかくまず強引に強行で物を進めていくことに対して待ったをかけて、
そしてこの選挙期間が終わった後にじっくりみんなで話していく。
そして、相手の話を聞きながら自分の意見も言える。
そういう本当の政治を始めていくスタートにしていけたらいいな、という風に思ってます。
で、そのためのさらに始まりが”今”だと思うんですね。
ほんとに身の回りの人たちと政治に対する議論をできる、一大キャンペーン期間ですから。
とにかくみんなで身の回りの人たちと選挙について、政治について、三宅洋平について話すいい時間を作って、どんどん盛り上げていきましょう。
東京が盛り上がれば、ほんとに全国盛り上がると思います。
応援してますし、一緒にやっていきたいと思います。
ありがとうございます。
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この文字起こしは、
以下のツイキャス9:35〜を元に行いました。
http://twitcasting.tv/yamamototaro0/movie/285416265

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7月5日 選挙フェス@赤羽

7月6日 選挙フェス@東京駅
http://twitcasting.tv/yamamototaro0/movie/285674288