2019年5月7日火曜日

6月16日 第一回しえんほうシネマ



第一回

しえんほうシネマ

@モモの家


「しえんほう」とは、
2012年6月に全国会議員の賛成を受けて制定された
原発事故子ども・被災者支援法」のことです。

ここに書かれている、
「すべての原発事故被災者が十分な支援を受けられる状況づくり」を、
みなで現実のものにしていくために、知って、考えて、話をすることができる場として「しえんほうシネマ」というイベントをはじめることにしました。

今回は、
降り注いできた放射能と向き合い市民測定所を立ち上げたり、
被ばくと向き合う親子を支える取り組みを続ける人たちを描いた、
鎌仲ひとみさんによる映像の上映と、
それぞれの現場を知る守田敏也さんのお話、
そして会場に集まるみなさんとゆっくり語らう時間をとりたいと思います。

おいしくてやさしいカフェや、安全安心なお野菜の販売もあります。

お気軽にご参加ください。


□会場  
モモの家

吹田市泉町5-1-18(阪急吹田駅から歩いて5分 JR吹田駅から歩いて12分)
06-6337-8330
office@momo-family.org


□参加費
2000円+カンパ

学生以下 無料
福島第一原発事故からの避難者さん 1000円
(カンパは「しえんほうシネマ」の運営費になります)


□お問い合わせ・お申込み先
まつむらしほ


 メール sihomura@gmail.com
 電話  080-1522-9817
 ※お申込みがなくても、参加できます。


□タイムテーブル

12:00  オープン(カフェタイム) 13:00~13:15  あいさつ  13:15~13:30 「カマレポno.10」上映(12分) 13:30~14:00  冨田貴史のお話  「つながりあって生きていく~保養活動に関わって思うこと~」 14:00~14:30  みんなで話そう 14:30~14:45  休憩 14:45~15:00  「カマレポno.9」上映(11分) 15:00~15:30 守田俊也さんのお話 「守田さん、俺らここに住んで農業やってて良いだべか」 あの日、石森少年や自然農、有機農、炭焼の方たちがそう僕に聞いた‥。 「守田さん、危険なのはどこまでですか?ここはギリギリ大丈夫?」 あの日、被曝地の若いお母さんが僕にそう聞いた‥。 15:30~16:00  みんなで話そう 16:00~16:30  お知らせ~クロージング ■上映作品案内

□カマレポ
鎌仲ひとみさんによる映像レポート。
http://kamanaka.com/works/
今回はDVD「カノンだよりvol.03」から2本の映像を上映します。




□「カマレポno.10」 ~ 市民の思いと力 新潟県阿賀野市で年2回行われている"いのちキラキラ希望の風フェスタin笹神"。このイベントは、親子で受診出来る甲状腺検査などがプログラムに組み込まれた、1泊2日の保養イベント。ストレスを抱えた母子達を支える市民の思い。そして、今の子ども達の健康は!? □カマレポno.9 ~ 「小さき花」が広がるように! 宮城県仙台市にある「小さき花 市民測定室」。山の惠みを受けながら、豊かな暮らしをしてきた百姓の石森さん。放射能に県境は無く、福島県外の農家の暮らしを一変させた。
□出店

・へちまやカフェ
 モモの家のメインカフェ。安全な食材使用の自家製ケーキやドリンクを提供します。

・野菜屋はじめ
 ミネラルたっぷり元気いっぱいのお野菜とつながりの加工品




□守田敏也
〇1959 年生まれ。京都市在住。
〇東日本大震災以降は、連日、ブログ「明日に向けて」で原発情報を発信。
各地で講演を繰り返しつつ、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし防護を訴えている。
〇兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員を 2012 年秋より務め、原発災害対策に重点を置き、リアリティのある避難計画を作成しつつ篠山市で度々講演。
また消防団との連携を強め団員約 1200 人に原子力災害対策の講演を行ってきた。
2016 年 1 月末より同市の安定ヨウ素剤事前配布にも関わり、2017 年には原子力防災ハンドブックも作成。
〇チェルノブイリと福島の問題で海外との連携の強化を 2014 年より始めドイツ・フランス・ベラルーシ・トルコ・ポーランド・台湾で講演。
日本からの原発輸出予定地トルコ・シノップへは 4 回訪問。
各地で講演を行い多数のトルコメディアに取り上げられている。
台湾でも原発からの避難訓練について考察したドキュメント映画に出演。
2017 年夏より国際組織の Nuclear heritage network に参加しさらに国際連帯の輪を広げている。
〇著作として矢ヶ﨑克馬琉球大学名誉教授との共著『内部被曝』(岩波ブックレット)、被爆医師肥田舜太郎さんインタビュー「放射能との共存時代を前向きに生きる」(『世界』2011 年 9 月号)、原発災害対策を述べた『原発からの命の守り方』(海象社)がある。

[blog] http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
[website] http://toshikyoto.com/
[twitter] https://twitter.com/toshikyoto
[facebook] https://www.facebook.com/toshiya.morita.90



□冨田貴史
大阪中津にて養生のための衣食(茜染め、麻褌、味噌、鉄火味噌など)を自給する冨貴工房を営みながら、各地で ワークショップを開催している。
ワークショップのテーマは暦、養生、手仕事など。 保養プロジェクト「海旅Camp」共同代表。2016年からは新潟で行われている保養イベント「風フェス」の運営に関わっている。
著書『わたしにつながるいのちのために』(2006年/自主出版)『春夏秋冬 土用で暮らす』(2016年/主婦と生活社・共著)『いのちとみそ』(2018年 / 冨貴書房)など



□「しえんほう」とは?
2012年6月21日に、すべての国会議員が賛成して成立した「原発事故子ども・被災者支援法」のこと。

福島原発事故によりたくさんの放射能が広い地域に降り注いでしまった中で、「 被災者一人一人が、もともと住んでいた場所でそのまま暮らすことも、他の地域へ移住することも、帰還することも、自由に決めることができ、どのような選択しても、その暮らしを支援する」ことが決められました。

「しえんほうシネマ」は、この法律に書かれている支援を、私達ひとりひとりの手で現実にしていけるようにという思いを込めて開催します。




2019年3月29日金曜日

保養とごはん①


昨年、3回にわたって行ってきた勉強会『保養とごはん〜家族を放射能から守る食事法〜』の文字起こしが完了しました。

この勉強会の参加者の中から数人の方が手を挙げてくださり、協力しあって文字起こししてくださいました。

教える人と教わる人という関係ではなく「一緒に放射能対策を学ぶ者同士」としての共同作業は本当にありがたいものでした。

本当にありがとうございます。

これからこの原稿を、加筆修正しながらブログに(どんなペースになるかわかりませんが)連載していって、いずれブックレットなどにできたらと思っています。


第一回: 『陰陽五行で見る放射能と食事の知恵』

自立は孤独から生まれない

海旅Campという疎開保養キャンプを2012年から6年やっていて、今年7年目を行おうとしています。
「ひとつのおさら」の西村和代さんとは東京で出逢いました。

とあるイベントで放射能や被ばくについてのとらえ方や、やろうとしていること、やっていることなどを話したら、出逢ったその日に今日のイベントをやろうと言ってくれて、それも相当明確に。

参加費は1万円くらいで、被ばく対策、料理や考え方の勉強会なんだけど、そこで集まったお金を海旅Campの活動費にできたらいいじゃないかと。

その提案を僕はすごく良いと思った。

今は放射能にすごく関心の高い人でも、自分ひとりのことにしてしまう。

それを人に広めたりしない。

けれど、ここは非常に重要なポイントなんだけど、知っている人と知らない人との間で、ほぼ必ず何らかの溝が生まれる。

言っていいのだろうかとか、炎上するのではないかとか、バッシングされるのではないかという心理的ブレーキが働く。

わかってほしいという思いが強いからこそ、その思いを強く後ろに引きすぎるか、強く前に出しすぎてしまう。

そして、気後れしてしまったり、逆に言い過ぎてしまったりする。

そして溝が深まる。

なぜ大事なことを伝えようとした時に、相手に理解されないとへこむかというと、自分がそのことを大切に思っているから。

自分が大事にしていることをいかに守りながら、オープンにするかは、生きる上で非常に重要なことだと思います。

なぜなら、自立は孤立からは生まれないからです。

孤立しないようにすること。

価値観の違う者同士が共生することや、学んだことを周りに広めることは、生きる上で大事な知識をたった一人で持つことよりも大切なことだと思います。

一人で健康オタクになっても仕方がありません。

自分ひとりでは衣食住の全てを作れないんだし。

僕たち人類は今、コミュニケーションスキルを学んでいる最中だと思います。

知るだけではなくて、自分が何かを知ることが誰かの役に立つというつもりで一緒に学んでいきたいと思います。

そういう意味でペイフォワードというか、「誰かにカンパする」という意識の人を集めるというスタンスで勉強会をやろうというのが、和代さんからもらった提案でした。

それで僕もやってみようと思えたので、チャレンジすることになりました。


「証拠を出せ」におびえることはない

放射能とは何かとか、被ばくに対してどういう対策ができるかについて、みんなでもっと堂々と語っていきたいと思います。

たとえば今は、薬機法などの制限があって語る人は少なくなりましたが、昔から梅干しはお腹の薬と言われています。

それに対して「エビデンス(証拠)を出しやがれ」という人はいたかもしれないけれど、「ほっといてくれ。うちはこれでやってんだよ」って言って、みんな梅干しを食べてきました。

母ちゃんが「熱が下がらなかったらキャベツかぶっていなさい」と言って、「エビデンスはどうなんだ」と息子が言ったとしても、「うっせえ、かぶっとけ」と言ってかぶせてきました。

昔からずっと続いてきた日本の伝統的な民間療法は、みなそういうものでした。

そこに科学的エビデンスが乗っかることで、より広まりやすくなっていくだけで、エビデンスが絶対条件ではありません。

科学的エビデンスの前に、実践の積み重ねがありました。

科学は、実践を裏付けするための補助機能を担っていました。

それが今、被ばく対策となると、「証拠を出さなければ実践もしてはいけない」くらいのバッシングがネット上を飛び交っています。

彼らの多くは「放射能対策は必要ない。なぜなら放射能によって健康障害は生まれないのだから」と言いたいのだと思います。

これは、洗剤を売りたいメーカーが「洗剤なしで洗濯するな。洗剤なしで洗濯できる証拠を出せ。」と言っているようなもので、スルーしたほうがいいと思います。

スルーはボイコットと一緒です。

社会を変えるためのあまたある手法の中の一つは、ボイコットです。

反応することで相手にエネルギーを送ることになる。

そうすることで、望まない形で相手は力をつけていく。

ほうっておくことで、相手にエネルギーを送らないこと。

そうすることで、エネルギーをもらえない力は弱っていきます。

僕たちはすでに被ばくしている。

被ばくから生き延びようという気のない力に付き合っている暇はないのです。


自分で実践しエビデンスをつくる

今のところ、まだ放射線防護学は100年も経っていないくらいの、日の浅い学問です。

だからお互いに試していきたいのです。

「私は味噌汁を飲んで試してみたいんだよね」というくらいのノリで、実践をする前からあまり議論に乗らないでほしい。

実践は継続が命です。

淡々と被ばくと向き合っていくこと、淡々と実践を積み重ねていくこと、放射能から子どもたちや自分たちの体を守りたいと思う人が、まず自分でちゃんと経験を積んでいくこと。

その経験を分かち合うこと。

そして、今の時点でわかっていることもあるので、それをちゃんと学んで、実践してどうだったかということを自分の体を使ってエビデンスを作っていきたい。

なぜなら、エビデンスとは実験の結果だからです。

自分がマウスになったつもりで、自分の免疫力を上げてみるというのをやってほしい。

今回は、そのお誘いです。


先輩の言葉を血肉にする

今回、僕は参考文献をたくさん持ってきました。

なぜかというと、誰が言っていたかわからない話をするのはフェアではないと思ったからです。

「冨田さんが言っていたこと」だけでは、事実としてぼやけ過ぎています。

だから、今回の話の元ネタを持ってきました。

これらの本を僕は何度も何度も何度も読み返しました。

1回読んだだけで「わからない」という人がいますが、「わかってたまるか1回で!」と思っています。

僕はこれらの本を場合によっては10年以上読み続けています。

だから、本はボロボロです。

生きる上で大事なことは一生を通じて学び続けたほうがいいし、1冊の本を一生読み続けてもよいと思います。

被ばくのことは、そのくらい大事なことです。

これらの本は、最初は訳が分からないかもしれません。

じゃあ誰が粘り強く読むのでしょう?

それも人任せでいいのでしょうか?

僕は、それは嫌なんです。

被ばくのことを、次の世代にたらい回しにすることは絶対したくないんです。

次の世代はこれらの本を読まなくてすむように、僕らの世代で引き起こしたテーマについては、僕らの世代でしっかり咀嚼して、肚に落として、肚を決めて向き合っていきたい。

だから、何度も何度も読んで、自然に自分の言葉になるまで粘ります。

今日、僕はこれらの本を朗読したりはしません。

けれど、僕なりにこれらの本から学んだことはお話します。

そして、元ネタは紹介します。

皆さんにも自分の言葉で話してほしいから。

もちろん僕の言葉をパクってもらっても、自分流に変えてもらっても構いません。

学問とはそういうふうに育てていくものだと思っています。

一緒に育てましょう。

2019年3月28日木曜日

春の養生メモ2019

春の養生メモ2019。

気温があがってきた。

日照時間が伸びてきた。

昼のほうが夜より長くなった。





大腸の腸壁、その絨毛の表面、リンパ管、毛細血管などに溜まっていたものが流れ出してくる。

例えば脂。

「油脂」という言葉の中の、「油」は常温で液状のもの。

低温圧搾の胡麻油、酸化する前のヘンプオイル、亜麻仁油、オリーブオイルなどは、冬の間も液状だったので、詰まっている事は少ない。

「脂」は、高温だと液状だが、低音だと固まっているもの。

チーズ、バター、牛乳、マーガリン、トランス脂肪酸、動物性脂肪分。

タンパク質の周りの脂の影響で、高タンパクな食事になると、諸々の管はつまりやすくなったりする。

つまりやすい管の中を運搬するのは疲れる。

管が詰まると、冷えたりもしやすい。

冷えて低温になると、微生物達の働きもゆっくり。

体内の乳酸菌や酵母の働きもゆっくり。

体内の酵素反応もゆっくり。

体内における「何かをつくる働き」や「何かのバランスをとる働き」を司る化学反応である代謝は、気温が上昇することで盛んになっていく。

今、管に詰まっていたものや、固まっていたものが、気温の上昇とともに溶け出してきている。

そして、リンパ管などをつたって、外に出ようとしている。

咳、痰、鼻水、うんち、おしっこ、汗、呼吸によって。

そして、体温上昇による酵素活動の活性化によっても、それが促進されていたりする。

肝臓は酵素がめっちゃ働く、化学工場のようなもの。

ここで、血を精製する。

汚れた血は肝臓できれいにする。

酵素たちが肝臓の中で、そのような仕事をしている。

冬にかたまっていたものが流れ込む春の肝臓は大忙し。

冬の間、体の中の色々なところにあった固形物が溶け出して、肝臓に集まってきていたりする。

毛細血管の先っぽのほうにあったもの、足裏に溜まっていたもの、鼠径部に詰まっていたり、溜まっていたり、固まっていたもの。

それらが溶け出して、肝臓に流れ込み、酵素による化学反応によって、代謝される。

酸化した赤血球を分解して新しく再生したり、解毒したり、酸化を防いだり、酸化還元したり、活性酸素を分解したり、除去したり。

血液のクオリティをあげるために色々な働きをしている酵素たちの作業所のような場所であり、いい感じの血をためておく蔵のような場所が肝臓。

肝臓は血の蔵。

その働きのひとつは蔵血。

肝臓をいい感じの味噌蔵や醤油蔵のようにするイメージ。

肝臓の中でさまざまな酵素たちが盛んにはたらいている。

酵素の無駄遣いをしないでおけば肝臓への負担も少なくてすむ。

目を使いすぎると疲れる。

寝ている間に酵素が作られるので、春の寝不足も負担がかかる。

スマホはほどほどに。

目を使ったら、目を休める。

そのメリハリ。

アルコールやカフェインなどの中の、とりわけ酸化したものや精製されたようなものは、
今の肝臓には負担が大きい。

精製した小麦や精製した砂糖もきつい。

それらは、精製されてギンギンすぎて、分解や変換、排泄までのあらゆるプロセスで体に負担がかかる。

春に伸びてくる野草や菜の花、青い植物の成長点に集まっている乳酸菌や酵素を摂ることは、肝臓にとっての助けになる。

肝の働きのひとつは疏泄。

うるおわして、疎くして、流しだす。

ひとつひとつの管やその中の流れがさっぱりとしていて、潤っていて、通りのいい、というような状態でいられるように、そのはたらきを助けるものと共に春を過ごす。

長ネギ、ノビル、大根おろし、切り干し大根、高野豆腐、わかめ、ふのり、あおさ、祝島のひじき。

大腸をさっぱりさせるもの。

酵素の多いもの。

乳酸菌の多いもの。

腸内細菌や酵素の働きを助けるミネラル群。

海藻、葉物、根物、天然塩発酵調味料、どぶろく、醍醐、味噌、糠漬け。

「よく伸びてきたね」と思わせるような、春の野草たちの中に宿る「はる(張る)」動きを促す力。

水が張る、のはる。

空が晴るる、のはる。

水が潤い、晴れやかな気分になったら、それは春の体と心の到来。

種から芽が張り出す、葉が張り出す、体がのびひろがる、のはる。

体がのびのびしたくなって、走ったり、散歩したくなったら、それは春の心身の代表的な
ありかた。

今は春も半ばの彼岸明け直後。

野を見やると、野エンドウ、姫踊子草、はこべ、芹、蓬。

野草まつり。

あくをとったり、塩で揉んだり、生のまま酵素や乳酸菌や食物繊維を摂取して、春の体の働きを助ける。

そしてすっぱーいのエネルギーをもらって、肝を助ける。

金柑、柚子、ぶんたん、さっぱり、潤う、優しい酸味と甘味の柑橘類。

これらの柑橘が、頑固者の顔をほころばせ、筋肉のこわばりをリラックスさせ、気血水の滞りを潤して流したりする。

心身が、ほどよくゆるむ。

副交感神経のもつ、ゆるめる働きは、腸の働きを助ける。

腸は、副交感神経優位だと、動く。

脳は、交感神経優位で動く。

リラックスすると、腸がうごく。

交感神経優位の、ひきしまるような、ぐっとピントを合わせたり、ぐっと力を入れるような働きは、脳の働きと連動しているし、脳を使う作業をし続けていると、腸の動きが止ま
ったり、肚の温度が下がったりする事にもなる。

柑橘をとったり、呼吸を深く出来るような場所を歩く行為などで、交感神経と副交感神経のバランスをとっていく。

浅漬けは常備しておきたい。

そこに柚子の皮などを入れてもいい。

肩甲骨をほぐしたり、腹筋やスクワットをしたり、1時間くらい散歩したりすると、体の下のほうがあたたまり、上のほうは緩んだり、ほぐれたりする状態になる。

シラスを炒って、胡麻油と合わせる。

シラスの持つ海水の鹹味(かんみ)、天然塩の鹹味の中にあるマグネシウムは腸内細菌の餌でもある。

腸が動き始める今、ヒジキや小魚や天然塩仕込みの発酵調味料と天然の酵素を合わせたものを、主に食べたくなる。

溶かす、動かす、運ぶ、老廃物の解毒、排出、組成、再生、などなどを助ける。

玉ねぎを少しの梅酢と合わせて、リンパの働きを助ける。

体内酵素や菌たちがやろうとしているリンパ系の働きを助ける。

リンパのびっしり広がっている肺、気管、気管支を助ける。

呼吸が楽になる。

鼻づまりが楽になる。

花粉症が軽減される。

蓮根、長葱、シャッキシャキの玉ねぎを、生醤油や溜、梅酢などで合わせてとる。

脂肪を分解したり、浮かせたり、溶かしたり、動かしたりしてくれそうなものを摂る。

自然薯をすって、サッと茹でた蓮根もすって(そうすると超ぬめぬめになる)、それを濃い目のみそ湯で解いて、雑穀ごはんに合わせて食べる。

これ、1000年続く秘伝の養生法なり。

全粒穀類のふすま、食物繊維やケイ素を含んだ皮の部分を摂る。

食物繊維は腸内細菌の餌でもある。

腸内で働きを活発にし始めた腸内細菌達にとっての餌。

大腸で分解できなかったものの一部は、排泄されるのではなく、化学工場、再生工場のような働きを持つ肝臓に運ばれる。

これを、腸肝循環という。

春の忙しい肝に、さらに大腸から何かが送られてくることがある。

そうなると、肝への負担が大きい春になる。

大腸助けて、肝助かるなり。

ライフスタイルを見つめ直すという事もあると思うのだけれど、あまりシビアに捉えず、シリアスになりすぎず、ここまで走り書きしたものの中で、まずは今できる感じのことをやってみつつ、「春の肝を助けてみようキャンペーン」といった感じで一緒にいい春を過ごしたいという、お誘いのような感じも兼ねてのメモです。

肝に負担がかかりすぎないラインを意識しつつ、肝のちからを借りながら、このメモを書いています。

僕は2000年の頃、ぎっくり腰になったり、肝炎っぽい症状が出てりしてたこともあります。

たぶん物心ついた頃から、15歳位まで朝夕食後に気管支喘息のための薬を5錠ずつくらい飲んでいました。

肝と大腸との長いおつきあいの中で、まだまだわからないことばかりですが、摘み菜や発酵食づくりなど、いろいろな人達から教わることは有り難いことばかりです。

また書き足したり直したりするかもしれません。

春の肝臓の働きへのお礼と感謝をこめて。

2019年3月1日金曜日

4月6日養生朗読茶会【公民】4月7日麻麦のみそづくり@冨貴工房

4月上旬に冨貴工房でイベントが2日続きます。

4月6日 養生朗読茶会の二回目。
今回のテーマは公民。

4月7日 麻麦のみそづくり

です。

ぜひご参加くださいませー。

https://fukikobo.blogspot.com/2019/03/4647.html

2019年2月28日木曜日

3月来宮〜


3月10日、宮崎の平和台公園にある”ひむか村の宝箱”にて「日本の暦と季節」をテーマにお話をさせていただきます。

3月11日は平和台公園でのお祈りの場に参加します。
(たぶん4年連続で来ています)


そして3月13日は奈良から移住した間伐と糀を愛する定久家で恒例のみそ作り会。
(たぶん一緒に作り出して3年)

イベントページはこちら



その翌日の3月14日は同じく定久家で「コミュニケーション」をテーマにした茶話会があります。

イベントページはこちら

10日、11日の内容についてはひむか村さん、13日、14日の内容については、さだやんにお問い合わせくださいませ◎




2018年9月7日金曜日

いのちとみそとサバイバル


2011年に身にしみたこと。

いざとなってからでは間に合わないもの、常に備えておいたほうがいいものがある。

近所同志で繋がり合って生きるには、これが必要、というものがある。

ということ。 

例えば、
・カセットコンロ 
・土鍋
・水用タンク(18リットル~20リットル)たくさん
・タライ 
これらをまず揃えておきたい。


そして、
・火打ち石
・ナタ
・鋸
・斧
・麻紐(色々な縛り方を覚えておく)
これらを使いこなせる僕たちでありたい。




写真:千葉県いすみ市にある「パーマカルチャーと平和道場」で一週間、直火で自炊しながらの『共感コミュニケーションと共生のためのリトリート合宿』を行った。
一週間あれば、効率のいい薪の割り方、無駄のない薪のくべ方、ペール缶を使った釜戸の作り方、瓦やレンガやブロックの活用法、灰をクレンザーとして使う方法、コンポストトイレの作り方と管理法など、大体の野営術を共有できる。

photo by Yoichi


薪割りは木目を読んで。
目に沿うと力をかけずにすっと割れる。
目に逆らうと割れるものも割れない。

釜戸の中に薪は詰め込みすぎず。
酸素があってこそよく燃える。
燃えているのは、木というよりは気。
空気の流れを作って、釜戸が気持ちよく呼吸するように。
火は下から上に登るので、薪の木目もこの流れに合わせてくべる。
大切な資源を大切に使う。
燃やす時は焦らず急かさず、気と木の呼吸を読むように。


写真:味噌汁、ご飯、漬物と副菜による「一汁一菜」は、野営生活でこそ、基本になる。
寸胴鍋は平鍋よりも沸騰が速い(熱は下から上に登るから、縦長の鍋がよい)。
photo by Yoichi


味噌汁を数日作り続けていると「何人が何日生きられる味噌が備蓄できているのか」が手に取るように分かってくる。

この感覚が重要だと思う。

一人ではなく、ひと家族でもなく、地域の皆でサバイブするなら、以下のような、炊き出しの時に使える道具は、しっかり揃えておきたい。
・寸胴鍋
・味噌
・米
・梅干し
・塩(または塩を炊くための海水)

「一汁一菜を分け合う暮らし」をいつでも立ち上げられる力を付けていきたい。



写真:ブロックとレンガで釜戸を作った。
ブロックの穴は通気口として、釜戸の中の温度に応じて開いたり塞いだりして火力調整が出来て便利。
毎日の自炊メニューがシンプルな味噌汁だと、誰もが炊事に参加しやすくなる。
特別な料理は「特別な人しか作れない感」が出て、サバイバル生活の時には意外と不便。最初はドギマギしていても、何度か味噌汁の鍋に触っていると、数日経つと誰もが堂々と味付けするようになる。
元々、すべての人は、メディスンマンですからね
photo by Mikae




写真:夏至の頃、3日かけて塩を炊いて味噌を作った。
これは、その時に仲間と作った釜戸。
ドラム缶と金切りバサミがあれば、釜戸は作れる。
それらがなくても、石があれば釜戸を組める。
「あるもので、できる」ってな感覚を、どんどん共有したい。
そのためには体験を共有すること。
塩炊きCamp、味噌作りCamp、どんどん実践の場を作っていこう。




そして、非常時を支えるのは日常。

さらに本音を言うと、日常などはなく、諸行無常が真実。

「当たり前の日常」などというものはなく、今無事でいることは奇跡そのもの。

なにはともあれ、味噌は必要と思ってから仕込んだのでは間に合わないから、なるべく常に醸していたい。

日常的に、地域の皆んなが食える分を作っておきたい。

みんながどれくらい食べるのかも、知っておきたい。 




そして、道具はいざという時に貸し出せるように、ツールライブラリー(*)化しておきたい。


*ツールライブラリー
アメリカ西海岸、ポートランドやカリフォルニア州各地に点在する道具の貸し出し場。
そこは多くの場合、共同作業所のようにもなっており、道具の使い方を教え合う智慧の交換も自然に起こっている。


僕が工房にどっさり道具を置いている理由はここにもある。

もっともっと、地域に共同作業所と、道具が貸し出せる場所を増やしたい。

そして、味噌と米と梅干しと塩を、作って、蓄えて、分け合える力とつながりを、皆で育てていきたい。

味噌や米や梅干しや塩を作って、分け合える関係性を育てたい。

これらを売ることを否定しない。

むしろ売り手を増やしたい。

そして同時に、売り買いをする暇もないくらいの時のために、手を打っておきたい。

いざとなった時に一緒に作れる仲間、パッと必要なところに配れる繋がりを作っていきたい。

何かあった時にパッとコンビニに走るのではなく、味噌蔵に走る僕たちでありたい。

スーパーでレトルトを買うのではなく、釜戸を組んで炊き出しを始める僕たちでありたい。

何かあった時のために、こつこつこつこつ、やっていきたい。

やれない人、やっていない人を責めるのではなく、人のやっていることを批 判するのではなく、とにかくこつこつこつこつ。

みんなそれぞれ事情がある。

とにかくこつこつと。



・・・


お湯さえあれば
この記事の冒頭に、何かあった時のために「ガスコンロ」と「ヤカン」があると助かると書きました。

お湯があれば、出来ることは色々あります。

野営が長期化する時や、移動中、水筒は何本あってもいいと思います。

僕は大抵、3本以上は持ち歩いています。

ちなみに電気ポットでの保温は、かなりの電気を消費します。

「その電気代で、いったい何本の水筒が買えるんだ?」というくらい消費します。

電気にとって、得意な仕事は照明や通信機器の充電など。

電気にとって不得意な仕事(電気をとても消費する仕事)は、電熱器やドライヤー、エアコン、冷蔵庫といった、温度の上げ下げ。

「お湯を沸かしたら、すぐ水筒に移して保温」がとても大切です。

とりわけソーラーパネルや風車などを使ってバッテリーに蓄電するような状況で「温度の上げ下げ(保温含む!)」を電気でやることになると、すぐに充電した電気が枯渇していしまいます。

電気の自給を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね~。



お湯と水筒で作れるもので、僕が「養生食」と思えるものは、例えば以下のようなものです。

・お茶
番茶やルイボスティ、各種ハーブティはティーパックで淹れる事が出来るものがありますし「無漂白のティーパック」は自然食品店などで売っています。
番茶、梅干し、生姜、醤油があれば「梅醤番茶」も作れますし、大根があれば「第一大根湯」「第二大根湯」も作れます。

■おすすめ養生飲料
番茶
ルイボスティ
各種ハーブティ
黒炒り玄米
無漂白ティーパック
梅醤番茶:梅干し、生姜、三年番茶、醤油
大根湯:大根、醤油、塩

・玄米スープなど
玄米粉、小豆粉(ヤンノー)、はったい粉、そば粉などは、お湯に溶くだけでお粥と同じくらい栄養価のあるスープにすることができます。

■おすすめ粉物
玄米粉(お薦めはシガリオ。酸化しにくい)
小豆粉(ヤンノー)
コーンミール
はったい粉
そば粉
ヘンプシードパウダー


・みそ湯
とりわけ手作りの味噌は、タンパク質がしっかり分解されている為、アミノ酸が多く生成されているので、いわゆる「だし」の持つ旨味が十分。
こういった味噌を常備していれば、お湯に溶くだけで美味しいみそ汁を飲む事ができます。
乾燥わかめや昆布、ひじき、あらめ、ふのりなどがあれば、さらにバッチリ。
野菜は煮込む必要がある物が多いですが、油揚げならそのまま入れてもOK。
■おすすめみそ湯
天然手作り味噌
オプション:乾燥わかめ、昆布、ひじき、あらめ、ふのり


・玄米ビーフン 

写真の玄米ビーフンは、お湯に浸して1分置くだけで柔らかくなります。
この時は、水筒に玄米ビーフンを入れて、お湯を注いで、黒ごまペーストと手作り味噌とごま油と乾燥わかめを入れて混ぜて「ベジタリアンみそラーメン」的なおいしい夕ご飯を作りました。
お湯だけで作れるもの、工夫次第で色々ありますよね。
そういった情報交換や食べくらべ会も、していきたいと思っています。
■おすすめ乾物
玄米ビーフン
海藻
乾燥キノコ(舞茸、しめじ、えのき、しいたけ)
乾燥野菜(切り干し大根、切り干し人参、切り干し牛蒡)

養生トレイルフード
トレイルフードとは、登山やトレッキングの時に持ち歩く携帯食のこと。

豆類や穀類を混ぜて袋に入れたり、水飴などで練り込んでバーにしてあるものなどが流行っています。

僕が思うに、日本列島は徒歩で旅する人が多く、色々な携帯食があったはずです。

そして実際調べてみると、味噌、焼き味噌、鉄火味噌、炒り玄米、干し玄米、漬物、乾燥野菜、梅干しなど、色々なものを携帯しながら旅していたようです。

僕もこの10年ほどはワークショップなどで全国を旅している中で、きづけば「養生トレイルフード」を色々と持ち歩くようになっていました。

それは例えばこんなものたちです。
・梅干し
・ねり梅(チューブタイプ)
・梅肉エキス
・ごま塩
・パウダー八丁味噌(最近岡崎で見つけた、かなりのお薦め!)
・乾燥海藻(昆布、わかめ、海苔など)
・マヤナッツパウダー
・チアシード


■調味料の大切さ
本来、調味料とは「食品を解毒したり、分解を助けたり、消化吸収をよくするため」に作られたものです。

しかし現代、一般市場で販売されている調味料は、砂糖も、塩も、酢も、醤油も、味噌も、その他様々な調味料も、ほぼ全て添加物入りです。

古くは孔子のまとめた「論語」の中で
「発酵調味料がないなら、食事はとらないほうがいい」 
という意味の言葉があります。

食あたりや消化不良を起こすリスクがあるくらいなら、食べないほうが身体にいいし、もし食べるなら、しっかりした発酵調味料と合わせることを勧めていました。

消化を助けるはずの調味料に添加物が入っているということは、その添加物を解毒・分解するための負担が新たにかかってくるということです。

これが「食べると疲れる」原因になっています。

しかし逆に、調味料さえしっかりしていれば、仮に病院食の中に添加物が含まれていても、その毒性を調味料が分解・解毒してくれます。

何を食べるにしても、薬効をしっかり持った調味料を取り入れることで、心身のバランスを崩さずにいることができます。


バケツ2つでモバイル二槽式手洗い
町にあるコインランドリーの中には、自動で洗剤を入れてくれるものがあります。

そうなると、合成洗剤を使いたくない場合、とても困ることになりますよね。

そもそも、洗濯機はなるべく使いたくない、という人もいるでしょう。

おすすめは、ランドリーマグちゃんを使ったバケツ2槽式

まず1つ目のバケツで、ランドリーマグちゃんを入れてつけ置きしておきます。

ランドリーマグちゃんは、マグネシウムの粒子。


↑詳しくは三宅商店サイトに説明があります。http://miyakestore.com/?pid=125476023

このマグネシウムが、水をアルカリイオン水に変え、汚れを綺麗に落とし、消臭もしてくれます。

そして、二槽目のバケツにはクエン酸を入れて、そこですすぐと、リンス効果もあり、風合いがさらによくなります。

すすぎは一度でもいいし、もう一度すすぎたければ、最初のバケツの水を入れ替えて、すすぎ槽として使えばOK

麻ひもがあれば、干す場所は工夫して作ることができます。

麻紐は、どんなときでも携帯しておきたいですね。

麻紐、ナイフ、ハサミは、突然非日常的な状況に突入した時に、必ずといっていいほど大活躍するアイテムです。


・ホメオパシー
そして最後に紹介したいのはホメオパシー。

僕は、「ホメオパシーとはなんなのか」は抑えておいたほうがいい基本知識の一つだと思っています。

そして、ホメオパシー・ジャパンが勧める「基本キット」の中の10種類くらいのレメディーは、効果を理解して生活に取り入れておくことをおすすめします。

入院するような状況や、普段当たり前だと思っていた生活インフラが途絶えるような状況になった時、必ずと言っていいほど心理的インパクト、精神的ゆらぎが、肉体的な変化と一緒にやってくるのではないでしょうか。

肉体的変化と心理的変化、精神的変化は連動している、と見るのがホメオパシーの考えです。

そして、それらの変化に対して多面的にケアできるのもホメオパシーです。


■日常、無常

時代の転換点と言われて久しい昨今。

天候の変化も激しく、豪雨や津波や地震や火事も頻発しています。

日常と非日常の境界線は、日に日に曖昧になってきているのではないでしょうか。

衣食住、炊事洗濯、それらを支える様々な道具やインフラ。

これらが、いつ供給されなくなってもおかしくないのが今の時代だと思います。


諸行無常という言葉を胸に、自分の暮らしを支える道具や、暮らしを支えてくれている存在の一つ一つに改めて意識を向け直していきたいという思いを新たにしています。

そして何より、これらのスキルを持っているか持っていないかで、サバイバル出来る可能性が上がったり下がったりするのではなく、「個人の能力に問わず、つながりの力で乗り越えていける」ような、競い合いではない分かち合いによって、ゆるやかに知恵や技術を共有しあえる関係性を、丁寧に育んでいきましょう。