明日から夏の土用に入ります。
一年で最も暑く、湿気の多い時。
つまりここから暑さも湿気も折り返す。
極まって転ずる転換。
手綱握って、地に足つけて、肚に気を入れる。
センタリング、グラウンディングの18日間。
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土は五行の中央。
図にするとこんな感じ。
火
金土木
水
金土木
水
燃え上がる火と源に下がる水、火水(かみ)の媒介。
生育して上昇する植物と磨き清められ鎮んでいく鉱物、木金の媒介。
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死滅を促す腐敗の力と、生育を促す発酵の力の共存する土。
死と再生を司る媒介が土。
去りゆく季節を殺し、来る季節を生かす力。
夏の土用はその中でも大きな転換にあるが故に、
裏鬼門と呼ばれる未の土用。
裏鬼門と呼ばれる未の土用。
その近辺には、夏越の祓、七夕、盆会、お中元、暑中見舞い、土用丑の鰻など、心身や神仏に関連する行事が相次ぐ。
ちなみにその裏は冬の土用、鬼門の土用、丑の土用。
その近辺には、大晦日、正月、初詣、御歳暮、年賀状、七草粥など、同じく心身や神仏に関連する行事が相次ぐ。
その近辺には、大晦日、正月、初詣、御歳暮、年賀状、七草粥など、同じく心身や神仏に関連する行事が相次ぐ。
立春(現2月3日頃)前後と、立秋前後(現8月7日頃)が大きな転換点と見てきた先人のセンス。
時間軸をマワリテメクル円環、螺旋として捉え、星々の自転と公転を日月年として体感してきた先人のセンス。
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土は内蔵で言うと「脾」と「胃」つまり消化器系。
外界からやってきた食べ物たちを、内界と融合させるための化学反応を促す。
内臓の働きのセンター。
「やる気」「元気」の「気」を作る臓器が脾、胃。
内臓の働きのセンター。
「やる気」「元気」の「気」を作る臓器が脾、胃。
消化に優しい日々を。
よく噛んで食べる日々を。
よく噛んで食べる日々を。
白砂糖、人工甘味料は脾の気を弱める。
火を入れた南瓜、玉葱、キャベツ、自然の甘みは胃に優しい。
玄米甘酒は天然の点滴。
美味しい味噌汁。
甘みのある麹を使った調味料。
乳酸発酵の甘みを漬物から。
火を入れた南瓜、玉葱、キャベツ、自然の甘みは胃に優しい。
玄米甘酒は天然の点滴。
美味しい味噌汁。
甘みのある麹を使った調味料。
乳酸発酵の甘みを漬物から。
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「匕」は、火、日と同義。
命を燃やす炎の源。
ヒカリ、ヒト、タマシヒ。
命を燃やす炎の源。
ヒカリ、ヒト、タマシヒ。
「イ」は、意、居、生と同義。
ここで思うこと、ここにあること、ここに生きること。
ここで思うこと、ここにあること、ここに生きること。
意思、意図、祈り、意識。
心身の中央にやどる炎とのつながりを強化する期間が季節と季節をつなぐ土用。
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明治初期「陰陽五行は迷信とする」という政策が取られるにようなって以来、まさに怪しいものとして片付けられた知恵の数々。
鍼灸
整体
漢方
民間療法
整体
漢方
民間療法
世界各地で行われてきた魔女狩り
オカルト弾圧
カルト差別
それらと繋がることに対する過剰な恐怖を煽るプロパガンダ
オカルト弾圧
カルト差別
それらと繋がることに対する過剰な恐怖を煽るプロパガンダ
「世間一般的に言われていること」
のみを信じたほうが安全に生きられるという信仰の流布。
のみを信じたほうが安全に生きられるという信仰の流布。
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何千年もの間活かされ磨かれてきた土用の知恵。
年間七十二日間ある土用の叡智が、
たった1日しか認識されず、しかも鰻食べて終わりって、悲しすぎる。
たった1日しか認識されず、しかも鰻食べて終わりって、悲しすぎる。
この春、土用についての本を書くために古書を読み漁る中で、埋もれてしまったもの、消えてしまったものの尊さと大きさを改めて思った。
失ってしまったものは、とんでもなく大きい。
でも、1/72は、ゼロじゃない。
ここから少しずつでも増やしていけると思うと、伸びしろだらけだ。
日本列島に眠る心身霊を強め健やかにする知恵はまだ消えていない。
私たちひとりひとりが、心や体や土をどのように取り扱うのか。
その積み重ねが、知恵となっていく。
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土によって活かされていることへの感謝をあらためて。
肚の中の内分泌液、酵素、微生物たちの微細で愛に溢れる働きのおかげで、私たちは生かされている。
生きる意思、感謝の祈り、大いなる生命の営みへの畏敬。
生の源とのつながりを深めるとき。
有り難く生きていきましょう。
皆さんの土の気が健やかでありますように。
養生!