2019年9月2日月曜日

文月晦日のみそ部の畑


 7月30日 文月晦日

箕面にあるみそ部の畑。

この日は、大豆の世話に草刈りに水路整備。

僕はひたすら水路整備。

今年の大雨でだいぶ地盤が緩んだようで、何箇所も水路が崩れていました。






◎大地の再生。作業しては経過を見る。

3年前に、「大地の再生」に基づいてアスファルト沿いに溝を掘ったり穴を掘ったりして、水と空気の通り道を作ることを始めました。

気脈と水脈づくりは、1日でできるものではなく、やってみては経過を観察する、やってみては経過を観察する、を繰り返します。

ヨガや整体や自然療法のようだなと思います。

何かの処方を施して、変化を観察する。

それを繰り返す。

大地に対しても、身体に関しても、処方も大事ですが、観察し続けること、見て、感じて、理解を深めていくことはもっと大切。

ふむふむなるほどー、風はこっちから吹くのかー、じゃあ畝はこっちの方向だなー、とか、この畑の上に池があるのかー、だからここは湿っぽいんだなー、とか。

アスファルトの周辺は、人間でいうと化学繊維をまとっているような状態で、鬱血とか気滞が起こりやすい。

土でいうと、グライ化が起こっていることが多い。

アスファルトやコンクリートによって水や気が滞ったところで、いわば酸欠状態のようになっている状態をグライ化と呼びます。

その土を掘り起こして畝にすると、そのあととっても肥沃になったりもします。

今までは気が通ってなかっただけで、通したらとてもいい土になる、ということがあります。

大地の再生 
・web  
・facebook 



◎イノシシ先輩の声を聞く

そして、その畝も、水路も、使い方を誤ると、イノシシからのダメ出しが来たりします。

さっきの写真の水路は、雨風だけでなく、イノシシの手によって掘り起こされてもいるようです。

彼らは、気がつまっているっぽいところから侵入してくるし、気がつまっているっぽいところを掘り起こしたりします。

彼らは僕らより、この土地をよく知っています。

彼らが侵入した場所を見ると「あー、確かにここはつまっていたね」となります。


「ここは今トマトじゃねーだろー」

とか

「まず窒素固定しろよー」

とイノシシに言われているような気分になったことが、今まで何回もあります。

トマトを植えた時なんて、まったく遠慮なしに全部の苗をひっくり返されました。

でもよく観察して、とても納得しました。

そして「あー、ここはまず豆科だったね」となって、エンドウを植えたら大豊作でした。

イノシシリスペクト。



イノシシはいわば、自然界のトラクターのような働きをすることがあります。

ミミズや微生物がいっぱいいて、豊かな土を、彼らも望んでいるのです。

だって、彼らの餌場でもあるわけですから。


イノシシが派手に土を掘り起こし、そのあとを、ミミズたちが行き来する。

もぐらたちが通っていく。

そうやって動物たちがコラボしている。

コラボしながら、それぞれがそれぞれの餌を採っている。

その仲間として僕たちがいる。

彼らのやっていること、ひとつひとつに意味がある。

耳を傾け、共感と理解を育てながら、自分を育てながら、作物を育てる。

彼らの餌場、僕らの餌場。






そんなことを思いながら、僕はひたすら水路整備と畝の建て直し。

三本鍬と平鍬を使ってひたすら泥かき。

「農作業」と一口にいっても、いろいろあります。

収穫、剪定、竹を切って支柱づくり、草刈り。

僕は畑に来ると、だいたい土木作業をします。

それが大好きです。

特に鍬を使うのが好き。

整体、身体術、てこの原理、重力、土と道具と自分の身体と、行為を持ってつながりなおす時間。

少しずつ泥の詰まりがとれて、水が流れ出すと、自分の中の何かも、同時に流れ出すような気がしてきます。

畑の周辺の水路がきれいになると、畑の中にいる、私たち人間も含めた生命たちが生き生きしてくるような気がしてきます。


◎水路とマコモとハッピーヒル





僕たちの掘った水路は、ただの水路ではなく、田んぼでもあります。

毎年、粘土団子の中にハッピーヒルを入れてまいています。

一昨年から、年越しみそづくり合宿で糀をつけるために、福岡正信さんが育てた種を継いでいると言われる「ハッピーヒル」という種類の米を育てています。

この種はとーーっても強くて、毎年、どんな過酷な状況になっても、何本かは必ず育ちます。

粘土団子、すごいっす。

みそ部員でもある、自給農法実践家の市川そうしさんいわく

「粘土団子やってたら、苗床を作る気がしなくなってきた。」

というくらい、粘土団子で蒔いた稲はすくすく育ちます。



さてクイズです。




↑
この写真の根っこ、なんの根っこでしょう。

少し、引きの写真を見てみましょう。




はい。

マコモです!

真菰です!

古い時代から、水質浄化に使われてきた植物。

お風呂に入れたら最高。

お茶にして飲んだら、人間の水路であるリンパ管をきれいにしてくれます。

2年前に、マコモについてのブックレットを作られた田中さんが直接畑に来てくれて、3本の真菰を植えてくださいました。







「出雲國 まこも風土記」



この根っこを見ていると、いかにも水をきれいにしそうですね。

現物を見ると納得するって、よくあることです。

マコモの葉っぱだけ見ていてもわからなかったことです。

根っこを見て、納得しました。

この根っこをあまりにも気に入ったので、一本は、家に持ち帰って、透明なガラス瓶に水を張って、そこにマコモを根ごと入れて、毎日観察しています。

大人の自由研究。

自由研究は、何歳になっても続けたいですね。

世界には、わからないものだらけ、出会ったことのないものだらけ、そして、新しい出会いの連続ですから、ひとつひとつ出会った命たちと、じっくり向き合っていきたいものです。





◎枯れゆくものの美しさ。種は未来。






では、これは、なんの種でしょう?

僕はこの、植物が種をつけて枯れた状態が、大大大好きです。

種から芽を出し、根を張り、葉を広げ、花を咲かせ、実をつけ、最後に種をつける。

命をやりきった姿。

生ききっている姿。

次世代のために、最後の力を使っている。

そして枯れてもいる。

枯れゆくことの美しさ。

その先端に宿る未来の命。




理屈抜きに、見るたびに感動します。



種のそばに集まる命たち。

この種は、人参さんの種。

たくさんのヒゲがついてます。

そして、動物がこの種のそばを通ると、種が毛にひっついてきます。

鹿が、ハクビシンが、人参の種を毛につけていく。

その種が、どこか遠くに落とされる。

そうやって、次世代をつないでいく人参。

種は未来。









◎元気に育つ大豆。枯れゆくトマト。





夏至の前後に蒔いた大豆は、すくすく育っています。


今年も丹波黒大豆をひたすらたくさん蒔きました。


昨年収穫した豆を蒔いたので、箕面2年目か3年目の豆ということになりますね。


さらに10年くらい種を継いだら、在来種とか呼ばれるのかしら。


10世代といったら、人間でいえば300年くらい?


300年同じ場所に暮らしたら、ジモティーって呼ばれるかしら。


他の生き物たちから見たら、まだまだ新参者かしら。


なにはともあれ、確かに大豆たち、この環境に適応してきたような気がします。


蒔いた豆は、育つものと、育たないものに分かれていきます。


育ったものを収穫します。


それを蒔いて、また、育つものと、育たないものに分かれて、育ったものを収穫しています。


そうやって自然に、「この環境にあった豆」が残っていきます。


水の様子、土の様子、天候。


そして、蒔いて世話する僕らの気質。


「この人たち、全然世話しないよ」


「草、ボーボーだよ」


それでも生きられる豆たちが居ます。


今年の豆たち、昨年より強い気がします。


そんな豆で作った味噌を食べたら、僕たちも強くなるのかしら。









収穫を逃す、ということはよくあります。

夏野菜は特にそう。

でも思います。

実りの一部は動物のため、あとは虫のため、あとは僕たちのため、あとは未来のため。

すべてを牛耳るのではなく、分かち合って生きている。

生態系は、人間がトップに君臨する食物連鎖では、できていない。

あの図はすごい刷り込み。

あれを信じてしまうと、人間社会もそういうものと思い込んでしまう。

違う違う。

そんな風に思い込んでいるのは、幻想を抱いているのは、人間だけでしょう。

それも、一部の人間。

私たちは何かを忘れ、何かを勘違いしている可能性が高い。

リアルに、動物や、虫や、水や、気や、種や、根や、花や、葉と付き合っていくことで、
ピラミッドではなく、円環のように、螺旋のように、ぐちゃぐちゃなカオスと美しいコスモスの混ざり合った世界の中で、共存、共生しているということが、少しずつわかっていくのかもしれません。

remember。

re-member。

ふたたび、メンバーになっていく。

メンバーであったということを、思い出していく。

土の上で味わう対等さ。

彼らの餌と僕らの餌が、本当は豊かにたわわに存在している。

感謝とお祝いとともに、土とともに。




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冨貴工房

冨貴書房

メールマガジン「冨貴電報」








2019年5月7日火曜日

6月16日 第一回しえんほうシネマ



第一回

しえんほうシネマ

@モモの家


「しえんほう」とは、
2012年6月に全国会議員の賛成を受けて制定された
「原発事故子ども・被災者支援法」のことです。

ここに書かれている、
「すべての原発事故被災者が十分な支援を受けられる状況づくり」を、
みなで現実のものにしていくために、知って、考えて、話をすることができる場として「しえんほうシネマ」というイベントをはじめることにしました。

今回は、
降り注いできた放射能と向き合い市民測定所を立ち上げたり、
被ばくと向き合う親子を支える取り組みを続ける人たちを描いた、
鎌仲ひとみさんによる映像の上映と、
それぞれの現場を知る守田敏也さんのお話、
そして会場に集まるみなさんとゆっくり語らう時間をとりたいと思います。

おいしくてやさしいカフェや、安全安心なお野菜の販売もあります。

お気軽にご参加ください。


□会場  
モモの家

吹田市泉町5-1-18(阪急吹田駅から歩いて5分 JR吹田駅から歩いて12分)
06-6337-8330
office@momo-family.org


□参加費
2000円+カンパ

学生以下 無料
福島第一原発事故からの避難者さん 1000円
(カンパは「しえんほうシネマ」の運営費になります)


□お問い合わせ・お申込み先
まつむらしほ


 メール sihomura@gmail.com
 電話  080-1522-9817
 ※お申込みがなくても、参加できます。


□タイムテーブル

12:00  オープン(カフェタイム) 13:00~13:15  あいさつ  13:15~13:30 「カマレポno.10」上映(12分) 13:30~14:00  冨田貴史のお話  「つながりあって生きていく~保養活動に関わって思うこと~」 14:00~14:30  みんなで話そう 14:30~14:45  休憩 14:45~15:00  「カマレポno.9」上映(11分) 15:00~15:30 守田俊也さんのお話 「守田さん、俺らここに住んで農業やってて良いだべか」 あの日、石森少年や自然農、有機農、炭焼の方たちがそう僕に聞いた‥。 「守田さん、危険なのはどこまでですか?ここはギリギリ大丈夫?」 あの日、被曝地の若いお母さんが僕にそう聞いた‥。 15:30~16:00  みんなで話そう 16:00~16:30  お知らせ~クロージング ■上映作品案内

□カマレポ
鎌仲ひとみさんによる映像レポート。
http://kamanaka.com/works/
今回はDVD「カノンだよりvol.03」から2本の映像を上映します。




□「カマレポno.10」 ~ 市民の思いと力 新潟県阿賀野市で年2回行われている"いのちキラキラ希望の風フェスタin笹神"。このイベントは、親子で受診出来る甲状腺検査などがプログラムに組み込まれた、1泊2日の保養イベント。ストレスを抱えた母子達を支える市民の思い。そして、今の子ども達の健康は!? □カマレポno.9 ~ 「小さき花」が広がるように! 宮城県仙台市にある「小さき花 市民測定室」。山の惠みを受けながら、豊かな暮らしをしてきた百姓の石森さん。放射能に県境は無く、福島県外の農家の暮らしを一変させた。
□出店

・へちまやカフェ
 モモの家のメインカフェ。安全な食材使用の自家製ケーキやドリンクを提供します。

・野菜屋はじめ
 ミネラルたっぷり元気いっぱいのお野菜とつながりの加工品




□守田敏也
〇1959 年生まれ。京都市在住。
〇東日本大震災以降は、連日、ブログ「明日に向けて」で原発情報を発信。
各地で講演を繰り返しつつ、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし防護を訴えている。
〇兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員を 2012 年秋より務め、原発災害対策に重点を置き、リアリティのある避難計画を作成しつつ篠山市で度々講演。
また消防団との連携を強め団員約 1200 人に原子力災害対策の講演を行ってきた。
2016 年 1 月末より同市の安定ヨウ素剤事前配布にも関わり、2017 年には原子力防災ハンドブックも作成。
〇チェルノブイリと福島の問題で海外との連携の強化を 2014 年より始めドイツ・フランス・ベラルーシ・トルコ・ポーランド・台湾で講演。
日本からの原発輸出予定地トルコ・シノップへは 4 回訪問。
各地で講演を行い多数のトルコメディアに取り上げられている。
台湾でも原発からの避難訓練について考察したドキュメント映画に出演。
2017 年夏より国際組織の Nuclear heritage network に参加しさらに国際連帯の輪を広げている。
〇著作として矢ヶ﨑克馬琉球大学名誉教授との共著『内部被曝』(岩波ブックレット)、被爆医師肥田舜太郎さんインタビュー「放射能との共存時代を前向きに生きる」(『世界』2011 年 9 月号)、原発災害対策を述べた『原発からの命の守り方』(海象社)がある。

[blog] http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
[website] http://toshikyoto.com/
[twitter] https://twitter.com/toshikyoto
[facebook] https://www.facebook.com/toshiya.morita.90



□冨田貴史
大阪中津にて養生のための衣食(茜染め、麻褌、味噌、鉄火味噌など)を自給する冨貴工房を営みながら、各地で ワークショップを開催している。
ワークショップのテーマは暦、養生、手仕事など。 保養プロジェクト「海旅Camp」共同代表。2016年からは新潟で行われている保養イベント「風フェス」の運営に関わっている。
著書『わたしにつながるいのちのために』(2006年/自主出版)『春夏秋冬 土用で暮らす』(2016年/主婦と生活社・共著)『いのちとみそ』(2018年 / 冨貴書房)など



□「しえんほう」とは?
2012年6月21日に、すべての国会議員が賛成して成立した「原発事故子ども・被災者支援法」のこと。

福島原発事故によりたくさんの放射能が広い地域に降り注いでしまった中で、「 被災者一人一人が、もともと住んでいた場所でそのまま暮らすことも、他の地域へ移住することも、帰還することも、自由に決めることができ、どのような選択しても、その暮らしを支援する」ことが決められました。

「しえんほうシネマ」は、この法律に書かれている支援を、私達ひとりひとりの手で現実にしていけるようにという思いを込めて開催します。




2019年3月29日金曜日

保養とごはん①


昨年、3回にわたって行ってきた勉強会『保養とごはん〜家族を放射能から守る食事法〜』の文字起こしが完了しました。

この勉強会の参加者の中から数人の方が手を挙げてくださり、協力しあって文字起こししてくださいました。

教える人と教わる人という関係ではなく「一緒に放射能対策を学ぶ者同士」としての共同作業は本当にありがたいものでした。

本当にありがとうございます。

これからこの原稿を、加筆修正しながらブログに(どんなペースになるかわかりませんが)連載していって、いずれブックレットなどにできたらと思っています。


第一回: 『陰陽五行で見る放射能と食事の知恵』

自立は孤独から生まれない

海旅Campという疎開保養キャンプを2012年から6年やっていて、今年7年目を行おうとしています。
「ひとつのおさら」の西村和代さんとは東京で出逢いました。

とあるイベントで放射能や被ばくについてのとらえ方や、やろうとしていること、やっていることなどを話したら、出逢ったその日に今日のイベントをやろうと言ってくれて、それも相当明確に。

参加費は1万円くらいで、被ばく対策、料理や考え方の勉強会なんだけど、そこで集まったお金を海旅Campの活動費にできたらいいじゃないかと。

その提案を僕はすごく良いと思った。

今は放射能にすごく関心の高い人でも、自分ひとりのことにしてしまう。

それを人に広めたりしない。

けれど、ここは非常に重要なポイントなんだけど、知っている人と知らない人との間で、ほぼ必ず何らかの溝が生まれる。

言っていいのだろうかとか、炎上するのではないかとか、バッシングされるのではないかという心理的ブレーキが働く。

わかってほしいという思いが強いからこそ、その思いを強く後ろに引きすぎるか、強く前に出しすぎてしまう。

そして、気後れしてしまったり、逆に言い過ぎてしまったりする。

そして溝が深まる。

なぜ大事なことを伝えようとした時に、相手に理解されないとへこむかというと、自分がそのことを大切に思っているから。

自分が大事にしていることをいかに守りながら、オープンにするかは、生きる上で非常に重要なことだと思います。

なぜなら、自立は孤立からは生まれないからです。

孤立しないようにすること。

価値観の違う者同士が共生することや、学んだことを周りに広めることは、生きる上で大事な知識をたった一人で持つことよりも大切なことだと思います。

一人で健康オタクになっても仕方がありません。

自分ひとりでは衣食住の全てを作れないんだし。

僕たち人類は今、コミュニケーションスキルを学んでいる最中だと思います。

知るだけではなくて、自分が何かを知ることが誰かの役に立つというつもりで一緒に学んでいきたいと思います。

そういう意味でペイフォワードというか、「誰かにカンパする」という意識の人を集めるというスタンスで勉強会をやろうというのが、和代さんからもらった提案でした。

それで僕もやってみようと思えたので、チャレンジすることになりました。


「証拠を出せ」におびえることはない

放射能とは何かとか、被ばくに対してどういう対策ができるかについて、みんなでもっと堂々と語っていきたいと思います。

たとえば今は、薬機法などの制限があって語る人は少なくなりましたが、昔から梅干しはお腹の薬と言われています。

それに対して「エビデンス(証拠)を出しやがれ」という人はいたかもしれないけれど、「ほっといてくれ。うちはこれでやってんだよ」って言って、みんな梅干しを食べてきました。

母ちゃんが「熱が下がらなかったらキャベツかぶっていなさい」と言って、「エビデンスはどうなんだ」と息子が言ったとしても、「うっせえ、かぶっとけ」と言ってかぶせてきました。

昔からずっと続いてきた日本の伝統的な民間療法は、みなそういうものでした。

そこに科学的エビデンスが乗っかることで、より広まりやすくなっていくだけで、エビデンスが絶対条件ではありません。

科学的エビデンスの前に、実践の積み重ねがありました。

科学は、実践を裏付けするための補助機能を担っていました。

それが今、被ばく対策となると、「証拠を出さなければ実践もしてはいけない」くらいのバッシングがネット上を飛び交っています。

彼らの多くは「放射能対策は必要ない。なぜなら放射能によって健康障害は生まれないのだから」と言いたいのだと思います。

これは、洗剤を売りたいメーカーが「洗剤なしで洗濯するな。洗剤なしで洗濯できる証拠を出せ。」と言っているようなもので、スルーしたほうがいいと思います。

スルーはボイコットと一緒です。

社会を変えるためのあまたある手法の中の一つは、ボイコットです。

反応することで相手にエネルギーを送ることになる。

そうすることで、望まない形で相手は力をつけていく。

ほうっておくことで、相手にエネルギーを送らないこと。

そうすることで、エネルギーをもらえない力は弱っていきます。

僕たちはすでに被ばくしている。

被ばくから生き延びようという気のない力に付き合っている暇はないのです。


自分で実践しエビデンスをつくる

今のところ、まだ放射線防護学は100年も経っていないくらいの、日の浅い学問です。

だからお互いに試していきたいのです。

「私は味噌汁を飲んで試してみたいんだよね」というくらいのノリで、実践をする前からあまり議論に乗らないでほしい。

実践は継続が命です。

淡々と被ばくと向き合っていくこと、淡々と実践を積み重ねていくこと、放射能から子どもたちや自分たちの体を守りたいと思う人が、まず自分でちゃんと経験を積んでいくこと。

その経験を分かち合うこと。

そして、今の時点でわかっていることもあるので、それをちゃんと学んで、実践してどうだったかということを自分の体を使ってエビデンスを作っていきたい。

なぜなら、エビデンスとは実験の結果だからです。

自分がマウスになったつもりで、自分の免疫力を上げてみるというのをやってほしい。

今回は、そのお誘いです。


先輩の言葉を血肉にする

今回、僕は参考文献をたくさん持ってきました。

なぜかというと、誰が言っていたかわからない話をするのはフェアではないと思ったからです。

「冨田さんが言っていたこと」だけでは、事実としてぼやけ過ぎています。

だから、今回の話の元ネタを持ってきました。

これらの本を僕は何度も何度も何度も読み返しました。

1回読んだだけで「わからない」という人がいますが、「わかってたまるか1回で!」と思っています。

僕はこれらの本を場合によっては10年以上読み続けています。

だから、本はボロボロです。

生きる上で大事なことは一生を通じて学び続けたほうがいいし、1冊の本を一生読み続けてもよいと思います。

被ばくのことは、そのくらい大事なことです。

これらの本は、最初は訳が分からないかもしれません。

じゃあ誰が粘り強く読むのでしょう?

それも人任せでいいのでしょうか?

僕は、それは嫌なんです。

被ばくのことを、次の世代にたらい回しにすることは絶対したくないんです。

次の世代はこれらの本を読まなくてすむように、僕らの世代で引き起こしたテーマについては、僕らの世代でしっかり咀嚼して、肚に落として、肚を決めて向き合っていきたい。

だから、何度も何度も読んで、自然に自分の言葉になるまで粘ります。

今日、僕はこれらの本を朗読したりはしません。

けれど、僕なりにこれらの本から学んだことはお話します。

そして、元ネタは紹介します。

皆さんにも自分の言葉で話してほしいから。

もちろん僕の言葉をパクってもらっても、自分流に変えてもらっても構いません。

学問とはそういうふうに育てていくものだと思っています。

一緒に育てましょう。

2019年3月28日木曜日

春の養生メモ2019

春の養生メモ2019。

気温があがってきた。

日照時間が伸びてきた。

昼のほうが夜より長くなった。





大腸の腸壁、その絨毛の表面、リンパ管、毛細血管などに溜まっていたものが流れ出してくる。

例えば脂。

「油脂」という言葉の中の、「油」は常温で液状のもの。

低温圧搾の胡麻油、酸化する前のヘンプオイル、亜麻仁油、オリーブオイルなどは、冬の間も液状だったので、詰まっている事は少ない。

「脂」は、高温だと液状だが、低音だと固まっているもの。

チーズ、バター、牛乳、マーガリン、トランス脂肪酸、動物性脂肪分。

タンパク質の周りの脂の影響で、高タンパクな食事になると、諸々の管はつまりやすくなったりする。

つまりやすい管の中を運搬するのは疲れる。

管が詰まると、冷えたりもしやすい。

冷えて低温になると、微生物達の働きもゆっくり。

体内の乳酸菌や酵母の働きもゆっくり。

体内の酵素反応もゆっくり。

体内における「何かをつくる働き」や「何かのバランスをとる働き」を司る化学反応である代謝は、気温が上昇することで盛んになっていく。

今、管に詰まっていたものや、固まっていたものが、気温の上昇とともに溶け出してきている。

そして、リンパ管などをつたって、外に出ようとしている。

咳、痰、鼻水、うんち、おしっこ、汗、呼吸によって。

そして、体温上昇による酵素活動の活性化によっても、それが促進されていたりする。

肝臓は酵素がめっちゃ働く、化学工場のようなもの。

ここで、血を精製する。

汚れた血は肝臓できれいにする。

酵素たちが肝臓の中で、そのような仕事をしている。

冬にかたまっていたものが流れ込む春の肝臓は大忙し。

冬の間、体の中の色々なところにあった固形物が溶け出して、肝臓に集まってきていたりする。

毛細血管の先っぽのほうにあったもの、足裏に溜まっていたもの、鼠径部に詰まっていたり、溜まっていたり、固まっていたもの。

それらが溶け出して、肝臓に流れ込み、酵素による化学反応によって、代謝される。

酸化した赤血球を分解して新しく再生したり、解毒したり、酸化を防いだり、酸化還元したり、活性酸素を分解したり、除去したり。

血液のクオリティをあげるために色々な働きをしている酵素たちの作業所のような場所であり、いい感じの血をためておく蔵のような場所が肝臓。

肝臓は血の蔵。

その働きのひとつは蔵血。

肝臓をいい感じの味噌蔵や醤油蔵のようにするイメージ。

肝臓の中でさまざまな酵素たちが盛んにはたらいている。

酵素の無駄遣いをしないでおけば肝臓への負担も少なくてすむ。

目を使いすぎると疲れる。

寝ている間に酵素が作られるので、春の寝不足も負担がかかる。

スマホはほどほどに。

目を使ったら、目を休める。

そのメリハリ。

アルコールやカフェインなどの中の、とりわけ酸化したものや精製されたようなものは、
今の肝臓には負担が大きい。

精製した小麦や精製した砂糖もきつい。

それらは、精製されてギンギンすぎて、分解や変換、排泄までのあらゆるプロセスで体に負担がかかる。

春に伸びてくる野草や菜の花、青い植物の成長点に集まっている乳酸菌や酵素を摂ることは、肝臓にとっての助けになる。

肝の働きのひとつは疏泄。

うるおわして、疎くして、流しだす。

ひとつひとつの管やその中の流れがさっぱりとしていて、潤っていて、通りのいい、というような状態でいられるように、そのはたらきを助けるものと共に春を過ごす。

長ネギ、ノビル、大根おろし、切り干し大根、高野豆腐、わかめ、ふのり、あおさ、祝島のひじき。

大腸をさっぱりさせるもの。

酵素の多いもの。

乳酸菌の多いもの。

腸内細菌や酵素の働きを助けるミネラル群。

海藻、葉物、根物、天然塩発酵調味料、どぶろく、醍醐、味噌、糠漬け。

「よく伸びてきたね」と思わせるような、春の野草たちの中に宿る「はる(張る)」動きを促す力。

水が張る、のはる。

空が晴るる、のはる。

水が潤い、晴れやかな気分になったら、それは春の体と心の到来。

種から芽が張り出す、葉が張り出す、体がのびひろがる、のはる。

体がのびのびしたくなって、走ったり、散歩したくなったら、それは春の心身の代表的な
ありかた。

今は春も半ばの彼岸明け直後。

野を見やると、野エンドウ、姫踊子草、はこべ、芹、蓬。

野草まつり。

あくをとったり、塩で揉んだり、生のまま酵素や乳酸菌や食物繊維を摂取して、春の体の働きを助ける。

そしてすっぱーいのエネルギーをもらって、肝を助ける。

金柑、柚子、ぶんたん、さっぱり、潤う、優しい酸味と甘味の柑橘類。

これらの柑橘が、頑固者の顔をほころばせ、筋肉のこわばりをリラックスさせ、気血水の滞りを潤して流したりする。

心身が、ほどよくゆるむ。

副交感神経のもつ、ゆるめる働きは、腸の働きを助ける。

腸は、副交感神経優位だと、動く。

脳は、交感神経優位で動く。

リラックスすると、腸がうごく。

交感神経優位の、ひきしまるような、ぐっとピントを合わせたり、ぐっと力を入れるような働きは、脳の働きと連動しているし、脳を使う作業をし続けていると、腸の動きが止ま
ったり、肚の温度が下がったりする事にもなる。

柑橘をとったり、呼吸を深く出来るような場所を歩く行為などで、交感神経と副交感神経のバランスをとっていく。

浅漬けは常備しておきたい。

そこに柚子の皮などを入れてもいい。

肩甲骨をほぐしたり、腹筋やスクワットをしたり、1時間くらい散歩したりすると、体の下のほうがあたたまり、上のほうは緩んだり、ほぐれたりする状態になる。

シラスを炒って、胡麻油と合わせる。

シラスの持つ海水の鹹味(かんみ)、天然塩の鹹味の中にあるマグネシウムは腸内細菌の餌でもある。

腸が動き始める今、ヒジキや小魚や天然塩仕込みの発酵調味料と天然の酵素を合わせたものを、主に食べたくなる。

溶かす、動かす、運ぶ、老廃物の解毒、排出、組成、再生、などなどを助ける。

玉ねぎを少しの梅酢と合わせて、リンパの働きを助ける。

体内酵素や菌たちがやろうとしているリンパ系の働きを助ける。

リンパのびっしり広がっている肺、気管、気管支を助ける。

呼吸が楽になる。

鼻づまりが楽になる。

花粉症が軽減される。

蓮根、長葱、シャッキシャキの玉ねぎを、生醤油や溜、梅酢などで合わせてとる。

脂肪を分解したり、浮かせたり、溶かしたり、動かしたりしてくれそうなものを摂る。

自然薯をすって、サッと茹でた蓮根もすって(そうすると超ぬめぬめになる)、それを濃い目のみそ湯で解いて、雑穀ごはんに合わせて食べる。

これ、1000年続く秘伝の養生法なり。

全粒穀類のふすま、食物繊維やケイ素を含んだ皮の部分を摂る。

食物繊維は腸内細菌の餌でもある。

腸内で働きを活発にし始めた腸内細菌達にとっての餌。

大腸で分解できなかったものの一部は、排泄されるのではなく、化学工場、再生工場のような働きを持つ肝臓に運ばれる。

これを、腸肝循環という。

春の忙しい肝に、さらに大腸から何かが送られてくることがある。

そうなると、肝への負担が大きい春になる。

大腸助けて、肝助かるなり。

ライフスタイルを見つめ直すという事もあると思うのだけれど、あまりシビアに捉えず、シリアスになりすぎず、ここまで走り書きしたものの中で、まずは今できる感じのことをやってみつつ、「春の肝を助けてみようキャンペーン」といった感じで一緒にいい春を過ごしたいという、お誘いのような感じも兼ねてのメモです。

肝に負担がかかりすぎないラインを意識しつつ、肝のちからを借りながら、このメモを書いています。

僕は2000年の頃、ぎっくり腰になったり、肝炎っぽい症状が出てりしてたこともあります。

たぶん物心ついた頃から、15歳位まで朝夕食後に気管支喘息のための薬を5錠ずつくらい飲んでいました。

肝と大腸との長いおつきあいの中で、まだまだわからないことばかりですが、摘み菜や発酵食づくりなど、いろいろな人達から教わることは有り難いことばかりです。

また書き足したり直したりするかもしれません。

春の肝臓の働きへのお礼と感謝をこめて。

2019年3月1日金曜日

4月6日養生朗読茶会【公民】4月7日麻麦のみそづくり@冨貴工房

4月上旬に冨貴工房でイベントが2日続きます。

4月6日 養生朗読茶会の二回目。
今回のテーマは公民。

4月7日 麻麦のみそづくり

です。

ぜひご参加くださいませー。

https://fukikobo.blogspot.com/2019/03/4647.html

2019年2月28日木曜日

3月来宮〜


3月10日、宮崎の平和台公園にある”ひむか村の宝箱”にて「日本の暦と季節」をテーマにお話をさせていただきます。

3月11日は平和台公園でのお祈りの場に参加します。
(たぶん4年連続で来ています)


そして3月13日は奈良から移住した間伐と糀を愛する定久家で恒例のみそ作り会。
(たぶん一緒に作り出して3年)

イベントページはこちら



その翌日の3月14日は同じく定久家で「コミュニケーション」をテーマにした茶話会があります。

イベントページはこちら

10日、11日の内容についてはひむか村さん、13日、14日の内容については、さだやんにお問い合わせくださいませ◎