今回は、この「夏の土用」について、2回(または3回)に分けて記事を書いてみようと思います。
■星の運行と暦
日々の中で当たり前のように使っているカレンダーは、西暦と呼ばれるもの。
そして、私たちが慣れ親しんでいるこの西暦以外にも、世界にはたくさんの暦が存在しています。
その中でも、土地ごとの気候風土に合わせて作られた「自然暦」と呼ばれるものは、気温や地温、湿度や日照量などによる、自然の移ろいを表すメディアのようなものです。
自然暦の中にある様々な周期は、太陽や月、地球といった星の回転やそれに伴って起こる自然現象を記録したもの。
私たちの毎日の暮らしは太陽のもと、宇宙のもとにあり、私たちはそれら自然の循環の一部です。
地球上で生命活動を営む生き物たちは、これら星の回転による周期に寄り添うように姿かたちを変え、ライフスタイルを変えながら、季節にあった生命活動を営んでいます。
旧暦(和暦)と呼ばれる日本の暦は、太陽と月のめぐりをもとにして作られたもの。
日々の中で当たり前のように使っているカレンダーは、西暦と呼ばれるもの。
そして、私たちが慣れ親しんでいるこの西暦以外にも、世界にはたくさんの暦が存在しています。
その中でも、土地ごとの気候風土に合わせて作られた「自然暦」と呼ばれるものは、気温や地温、湿度や日照量などによる、自然の移ろいを表すメディアのようなものです。
自然暦の中にある様々な周期は、太陽や月、地球といった星の回転やそれに伴って起こる自然現象を記録したもの。
私たちの毎日の暮らしは太陽のもと、宇宙のもとにあり、私たちはそれら自然の循環の一部です。
地球上で生命活動を営む生き物たちは、これら星の回転による周期に寄り添うように姿かたちを変え、ライフスタイルを変えながら、季節にあった生命活動を営んでいます。
旧暦(和暦)と呼ばれる日本の暦は、太陽と月のめぐりをもとにして作られたもの。
日本で古くから使われきたこの暦は、星のめぐりの中で営まれる生態系の変化についての観察記録であり、同時に未来を予測したり計画を立てるための指針とされてきました。
地球が太陽のまわりを公転する間に、太陽の光の当たり方は変化していきます。
太陽の光の当たり方が変化することで、昼の長さと夜の長さが変化し、地温、気温が変化し、湿度や気圧が変化し、それによって生命活動の様子が変化していきます。
■四季と五季、土用
太陽の光の当たり方の変化は、その土地によって雨季と乾季を生み出したり、東アジアにおいてはさらに細かく「春」「夏」「秋」「冬」による「四季」の変化を生み出します。
「春・夏・秋・冬」という四つの季節と、季節と季節の変わり目にある約18日間、合計で約72日間ある「土用」をあわせて、日本では一年を「五季」と捉えてきました。
この「五季」という考え方は、古代中国で始まった「五行説」から生まれたもの。
五行説とは、世の中にあるあらゆる物象は「木火土金水」の五要素のどれかに当てはめることができ、これら五要素は常に相互に影響を及ぼしあって循環、変化し続けているという考え方です。
その後の長い年月の中で、五行説は暮らしの中に取り入れられ、応用されてきました。
そのような歴史の中で「あらゆるものは、死して土に還り、土から生まれいづる。土こそが、万物を生み出す根源である。」という考える『土王説』が生まれました。
そして「土」の気は「場全体」および「全体の中央」を表すようになりました。
土用はちょうど季節の入れ替わりの時期であり、前の季節のエネルギーがピークを迎えているとき。
土用はこの「それぞれの季節の終わりの時期」にあたる約18日の期間です。
季節の終わりは、季節のピーク。
暑さが極まればそこから涼しくなり始めますし、寒さが極まればそこから温かくなり始めるように、ピークとは「極まって転ずる時」です。
たとえば、、
夏の土用は、暑さが極まって転ずる時であり、一年の中で最も暑い時(夏の土用=7月20日頃~8月7日頃 )
冬の土用は、寒さが極まって転ずる時であり、一年の中で最も寒い時
(冬の土用=1月17日頃~2月3日頃 )
です。
■夏の土用の養生その1
五行説において、「土」に相当する内臓は「脾」です。
この「脾」の働きを支える主な内臓は「膵臓」と「胃」です。
東洋医学において「脾」は内臓そのものというよりは、内臓の”働き”のこと。
脾の働きは、消化したり、消化したものを体中に分配する働きを指します。
そして「土」に当たる味は「甘」です。
「脾」「胃」は化学精製した砂糖などの強すぎる「甘」味によって弱ります。
そして、自然から生まれた甘味は脾の働きを助けます。
江戸時代には、胃腸が疲れやすい夏の終わりの土用の頃、甘みを施した枇杷茶や玄米甘酒などを飲んで体調を整えていました。
参考:『春夏秋冬、土用で暮らす〜五季でめぐる日本の暦』
参考:『春夏秋冬、土用で暮らす〜五季でめぐる日本の暦』
■夏の土用のおすすめアイテム 1「玄米甘酒」
消化力が落ちがちなこの季節の養生の要は、何につけても、消化を助けること。
玄米甘酒は、古くから夏の土用を代表する養生食品の一つとして親しまれてきており、夏の季語にもなっています。
玄米と米糀によって作られる玄米甘酒は、米糀の中に含まれるコウジカビ、乳酸菌、酵母の働きによって生成された様々な栄養素を摂取することができるだけでなく、これらの微生物たちそのものを体内に取り込むことで、胃腸の働きをサポートすることができます。
また、糀の働きによって生まれた玄米甘酒の中に含まれるグリコーゲンは、体内酵素を使って消化をする必要がないため、すぐにエネルギーとして利用できます。
そのため玄米甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれています。
夏の暑さの影響で冷たい飲み物を摂りすぎると、逆に内臓を冷やして体内酵素の働きを低下させてしまうことになります。
夏の暑い時期に体の働きを助けるためには、体内酵素が働きやすい体温を保ち(酵素の働きは体温が下がると弱まります)、体内酵素の働きを助けるような、消化に負担をかけずに効率よく栄養を吸収できるような食品を、よく噛んで摂ることをおすすめします。
また、糀があれば、玄米甘酒だけでなく、醤油糀、塩糀も作れます。
また、糀の働きによって生まれた玄米甘酒の中に含まれるグリコーゲンは、体内酵素を使って消化をする必要がないため、すぐにエネルギーとして利用できます。
そのため玄米甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれています。
夏の暑さの影響で冷たい飲み物を摂りすぎると、逆に内臓を冷やして体内酵素の働きを低下させてしまうことになります。
夏の暑い時期に体の働きを助けるためには、体内酵素が働きやすい体温を保ち(酵素の働きは体温が下がると弱まります)、体内酵素の働きを助けるような、消化に負担をかけずに効率よく栄養を吸収できるような食品を、よく噛んで摂ることをおすすめします。
また、糀があれば、玄米甘酒だけでなく、醤油糀、塩糀も作れます。
体に必要な栄養をしっかり補給し、さらに腸内環境を整えるためにも、糀食品を常備することをおすすめします。
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以下は三宅商店のおすすめアイテム。
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■友人の商店を紹介する意味について
玄米甘酒を取り入れようと決めたら、糀を自家培養し、玄米を栽培している人以外は、誰かから糀や玄米を買うことになります。
僕は、糀も玄米も作っていないわけですが、なるべくこれら自分で作っていない生活必需品は、なるべく友人やご近所さんから買うようにしています。
そして、そんな友人やご近所さんを身の回りに紹介することも、意識的に進めていきたいと思っています。
商品を仕入れて販売する仕事は常にリスクが伴います。
商店は、仕入れる為にお金を払って、商品が売れたら始めて生計が成り立ちます。
一方「買う側」にはそのリスクはありません。
お金を払うのは、商品を手に入れた時ですから。
そして買う人は、お店が「在庫が余るかも知れない(赤字が出るかも知れない)」というリスクを抱えながらも勇気を持って商品を仕入れてくれているお陰で、それらの商品を手にすることが出来ています。
買う人が、商品を仕入れて販売する人を支える事は、お店に対する敬意を元にした良好な関係性を築く上で、とても大切な行為のような気がします。
そんなこんなで、素敵なダイアリーの存在も知ってほしいし、素敵な甘酒や糀や、それらを取り扱うお店の事も知ってほしい。
そんな思いを、今後は今まで以上に遠慮なく、表現していきたいと思います。
→次回は「夏の土用の丑」と梅干しの関係について書きます!